
脱毛症という言葉がありますが、実は病理学上では、明確な定義というものがありません。というのも、ここから先は明らかに病的な脱毛が生じているという定義を出すことが困難なので、極めて抽象的な概念となってしまいがちなのです。
とりあえず一般的な定義として、脱毛症というのは、本人が生えてくるべきと考えているところから毛の生えてこない状況のことを指すということになっています。
厳密な意味において、脱毛症というのは、薬の副作用によるものや加齢とともに生じるものが脱毛症という風に定義することができます。「男性型脱毛症」といわれている男性の中年世代を中心に起きる薄毛は、実は脱毛症ではありません。
というのも、よく見ていただければわかるのですが、男性の中で薄毛になっている人でも、毛は生えているのです。よく似てみると、細い毛であったり産毛であったりといった毛が生えているはずです。
ところが毛自体のボリュームがなくなっているので、地肌が見えてしまい、結果的にはげているという風に判断をされるわけです。しかし毛自体が全くなくなっているというわけではないので、脱毛症の定義とはややずれているということになります。
また男性の脱毛症の中でも、20歳代から薄毛になる人もいます。こういった人のことを男性型脱毛症とは別個に「若年性脱毛症」という風にジャンル分けをすることもあります。脱毛症にかかった場合には、残った髪をそってスキンヘッドにする、かつらなどに頼る、育毛剤を利用するなどの対処法があります。